知っておきたい言葉「ポリティカル・コレクトネス」 ~看護婦?看護師?~
こんにちは。今回が初投稿になります。
日本の大学生が政治・経済・社会の情報を
発信するブログです。
今後ともお見知りおきを…
さて本題に入りましょう。
みなさんは
「ポリティカル・コレクトネス」
を知っていますか?
直訳すれば、「政治的に正しいこと」。
実際の意味は「中立、公正、公平な言葉遣い」とでも呼べばよいでしょうか。
差別的な意味合いがこめられた
表現を正していこう
とアメリカを中心に広まった考え方です。
例えば
「看護婦」や「保母」などの表現は
ポリティカル・コレクトネスの観点では
アウトです。
なぜか?
どちらの表現も女性がやることが当然
というニュアンスを暗示してしまうからです。
また、どちらの表現も男性の存在を
無視していることにもなります。
「看護婦」である男性、「保母」である男性も世の中にはいらっしゃる。
ということで
「看護婦」→「看護師」
「保母」→「保育士」
というように性別の点で中立的な言い回しで
呼ばれるようになりました。
同じような例では
「主婦」、「スチュワーデス」なども
改められました。
また、「ベージュ」を「はだいろ」と
表現するのも差別的と捉えられます。
肌の色はベージュであるのが普通だ、という
ニュアンスが伝わってしまうからですね。
差別的表現をなくすことは素晴らしいです。
ですが…言葉遣いを変えるだけで
本当に差別がなくなるのでしょうか。
たしかに、言葉遣いをよくすることが
差別解消への第一歩となることには
間違いありません。
でも差別をされる人々が真に望むことは
言葉遣いの改善より、
待遇の改善なのではないでしょうか。
言葉遣いをよくすることで満足して
本質が見えていない…
昨今の情勢をみるとそう感じざるを得ません。